事業計画書:冒頭説明

本事業計画書は、長野県上田市の山間部にて展開する「エビ・アサリ陸上共生養殖事業」(ブランド名:信濃海宝)に関する全体構想、育成技術、設備構成、運用体制、収益モデル、地域連携等を体系的に整理したものである。

計画書の目的

使用上の注記(プロンプト用)

第1章 事業概要と基本方針

第2章 事業の背景と目的

第3章 事業の革新性と差別化要素

第4章 事業の概要

第5章 育成対象と種選定理由

第6章 育成方針と基本設計(エビ/アサリ)《別紙参照あり》

第7章 設備構成と運用構造

第8章 育成工程と生産スケジュール

第9章 飼料戦略と代替資源活用

第10章 副産物とゼロエミッション運用

第11章 収益モデルと財務構成

第12章 副収益と地域連携の可能性

第13章 費用構成と運営コスト

第14章 人員体制と役割分担

第15章 リスク対策と将来展開

第16章 別紙参照一覧

※ 事業計画書はここまで

詳細第1章:事業の背景と目的

1-1. 地域課題と社会的ニーズ

本事業が展開される長野県上田市の山間部では、人口減少・高齢化・耕作放棄地の増加といった地域課題が顕在化している。とりわけ、農業や漁業といった一次産業の後継者不足と衰退が進む中で、新たな産業モデルの創出と地域資源の有効活用が求められている。
また、国内外における「安全な食」や「環境負荷の低い生産」に対するニーズが高まっており、これらに対応可能な養殖技術や供給モデルの確立は、地域内外での需要を喚起する可能性がある。

1-2. 養殖業界の現状と課題

日本国内における養殖業は、海洋汚染・漁場減少・気候変動の影響を受け、安定した供給が困難な状況が続いている。加えて、抗生物質への依存、水質悪化、感染症リスクなどの課題が指摘されており、閉鎖循環式・無投薬型の陸上養殖技術への移行が求められている。
また、漁業権の制限や用地確保の難しさにより、新規参入が困難な分野であるが、陸上養殖であれば山間部や内陸地域でも展開が可能となり、海のない地域での水産業の再構築が現実味を帯びてきている。

1-3. 本事業の立ち上げ動機と価値提案

本事業は、エビ(バナメイエビ)とアサリ(二枚貝)の共生型陸上養殖を、完全循環式(RAS)によって実現することを目的としている。山間部の斜面や水資源を活かしながら、小水力発電や温度制御技術を導入し、持続可能な食料生産と地域産業の両立を目指す。

特に、以下の点において高い価値を提供できると考えている:

1-4. スローガンとブランドの位置づけ

本事業は「信濃海宝(しんのうかいほう)」の名で展開される。「海なき国が育む、清流の海宝。」というスローガンのもと、上質かつ持続可能な内陸型水産品の象徴としてブランド構築を行う。

これらの名称には、長野という内陸地の自然美と清らかさ、高品質へのこだわりを込めており、販路展開・認知拡大において重要な要素と位置付けている。

詳細第2章:育成方針と対象種

2-1. 飼育コンセプトと育成理念

本事業では、「安全・持続・循環・共生」をキーワードとし、海のない内陸地でも高品質な海産物を安定生産する陸上型養殖モデルを構築する。抗生物質や促進剤に依存せず、ナノバブル・水質センサー・自然循環といった技術を用いて、自然に近い健康的な育成環境を実現する。
共生型養殖として、エビとアサリを循環の中で組み合わせ、それぞれの生理特性を活かして互いに環境を補完し合う構造とすることで、水質の安定化と薬剤不要の育成が可能となる。

2-2. バナメイエビの育成条件

育成対象として選定されたバナメイエビ(Litopenaeus vannamei)は、高い市場価値と飼育耐性を持つ。以下の飼育条件を維持することで、健康的な成長と安定出荷が可能となる。

管理項目 基準値
水温 28~30℃(日内変動25〜29℃再現)
pH 6.5~7.5
塩分濃度 2.5~2.8%
アンモニア濃度 0
水槽密度 250尾/㎥
成長目標 1尾あたり25g
飼育期間 稚エビから15週間

また、バナメイエビはエビ味噌まで安全に食べられる品質を目指しており、出荷後の調理用途においても差別化が可能である。

2-3. アサリの育成条件

アサリ(二枚貝)は、循環内での水質浄化機能を持ち、エビの排泄物や餌の食べ残しを栄養として摂取する。養殖は棚式で行い、砂に潜らせない技術を採用することで砂抜き不要の出荷が可能となる。

管理項目 基準値
水温 18~24℃(送水槽で温度調整)
塩分濃度 2.5~2.8%
成長期間 約1年半〜2年(3〜4cm到達まで)
養殖密度 水槽・棚で管理(区画式)

不完全な浄化に対しては後段にフィルターを通すことで補完し、水質を再度エビ槽へ循環させる。

2-4. 種の選定方針(育成期間・市場価値・共生性)

本事業における育成対象種は、以下の要件により選定された:

バナメイエビとアサリの組み合わせは、上述の要件をすべて満たし、なおかつ相互補完的な生態特性を持つため、共生養殖モデルとして最適な構成と判断された。

2-5. 育成スケジュールと回転計画

育成ユニットは全6セット(1ユニット:小水槽1基+大水槽2基)で構成され、以下のサイクルで運用する:

これを交互に繰り返すことで、毎月の継続的な出荷体制が確立される。各水槽の年間回転数は最大10回転を想定している。

詳細第3章:技術・養殖手法の構造

3-1. 水質管理(温度・塩分・pH・アンモニア)

本事業では、エビ・アサリ両種の生理的適応範囲に収まる共通水質を維持することを基本とし、下記の条件を基準とする。

管理項目 共通の管理範囲(エビ・アサリ共通)
水温 25~29℃(エビ)/18~24℃(アサリ)
塩分濃度 2.5~2.8%
pH 6.5~7.5
アンモニア濃度 0

温度は日内変動を再現し、自然な成長サイクルを促す。塩分濃度はppt換算では25〜28pptに相当し、好適環境水の使用により共通の水質環境を維持可能としている。

3-2. ナノバブル・無投薬管理

エビ養殖において一般的に課題となる細菌感染・水質悪化・抗生物質依存に対し、本事業では以下の技術によって無投薬での健康維持を実現する。

これにより、抗生物質や水質調整剤を一切使用せず、自然浄化サイクルに依存した水質管理が成立している。

3-3. アサリの棚式養殖と砂抜き不要技術

アサリの育成はすべて棚の上で行い、砂中に潜らせない方式を採用している。この技術により、次のような利点が得られる:

育成終了後は棚ごと収穫・選別を行い、洗浄・出荷へ移行する。

3-4. 成育過程での温度変化再現(日内変動)

エビ・アサリ共に「単一温度の固定環境」ではなく、自然に近い温度変動を1日の中で意図的に再現している。

これにより、過剰成長や急激な変異を抑え、健康かつ自然な成育状態を維持する。

詳細第4章:循環システムと水処理構造

4-1. 循環構成(エビ→アサリ→フィルター→加温→エビ)

本養殖システムでは、閉鎖循環式の構造を採用しており、水を捨てずに再利用するサイクルを形成している。具体的な流れは以下の通り:

この循環により、抗生物質や殺菌剤を使わずに安定した水質管理が可能となっている。

4-2. 流路設計と傾斜利用による自然循環

施設の地形(傾斜地)を活用し、高所にエビ水槽を配置し、低所にアサリ水槽を配置する構造とすることで、重力を用いた自然流下を可能としている。

これにより、エネルギーコストの抑制と設備の簡素化を同時に実現している。

4-3. フィルターによる仕上げ浄化と再投入

アサリによって自然浄化された水であっても、微細な残留有機物が残る可能性があるため、再度エビ水槽に戻す前にフィルター処理を実施する。

これにより、エビ水槽の再汚染リスクを最小化し、病原性の抑制と水質の安定化を両立する。

4-4. フロー図:水流・浄化構成図(文章による記述)

  【エビ水槽】
    ↓(餌残り・排泄物を含む排水)
  【送水槽(温度調整)】
    ↓(温度23~24℃に調整)
  【アサリ水槽(棚式・浄化)】
    ↓
  【フィルター(微粒子除去)】
    ↓(加温:29℃)
  【送水槽(エビ側)】
    ↓
  【エビ水槽へ戻る】
    

※すべて閉鎖循環、汚水の廃棄なし。

育成コンセプト:共生・循環・信頼を育てる仕組み

本事業における育成方針は、単なる効率的な生産や短期収益を目的とするものではなく、「共生による循環環境の構築」と「薬剤に頼らない安全な育成」の両立を理念の中心に据えている。 以下の育成コンセプトを指針とし、全体システム・品種選定・技術導入・出荷設計に一貫性をもたせている。

【1. 共生による水質浄化と投薬不要の環境構築】

バナメイエビとアサリという、本来異なる水域に生息する品種を、閉鎖循環式システムにおける共生育成として成立させる。 この組み合わせにおいて、エビの排泄物や食べ残しをアサリが栄養源として吸収する構造を活用することで、過剰な有機物による水質悪化を防ぎ、水中のアンモニア蓄積や病原菌の繁殖を抑制する。 さらに、ナノバブルによる除菌効果と、フィルター処理による残留物除去を組み合わせることで、抗生物質や消毒剤を一切使用しない育成環境を実現している。

【2. 種の選定と好適環境の統一】

異なる種を同一循環系で共育するにあたり、育成環境(温度・塩分濃度・pH 等)の調和が不可欠となる。 このため、以下の条件を満たす品種を選定している:

これらの条件に適応可能な種であり、かつ市場価値・需要の高い「バナメイエビ」「アサリ」を選定している。 特に、岡山理科大学が開発した「好適環境水」技術を応用した人工汽水の活用により、本来は棲息域が異なる両種を同一循環水内で育成することを可能にしている。

【3. 単位時間あたりの出荷安定性とリスク分散設計】

育成サイクルの設計においては、短期的な出荷サイクルを安定化させると同時に、育成全滅リスクの回避を重要視している。

このローテーションにより、毎月稚エビの育成→2ヶ月後の出荷が成立し、年間を通して安定した収益と在庫管理を可能にしている。 水槽は小水槽×6、大水槽×12(6ユニット構成)、さらにユニットごとに独立した送水・ヒーター制御が可能な構造を採用し、局所トラブルの影響を最小限に抑える分散構造となっている。

【4. 循環型餌・副産物利用との統合育成】

育成方針は、給餌・排泄・水質・再利用までの一連の循環系の中で完結することを前提として構築されている。特に餌においては以下のような構造が採用されている:

これにより、育成工程が地域資源の循環と経済的持続性に直結し、単なる生産活動ではなく、“地域循環型水産モデル”の核として機能する。

【5. 信頼される「食」としてのブランディング基盤】

本育成コンセプトに基づく水産物は、以下のようなブランド価値を備える:

育成コンセプト自体が、「信濃海宝」シリーズに対する信頼性・品質・希少性の根拠であり、ブランドの差別化要因として最重要の位置付けとなる。

【位置づけと活用】

この育成コンセプトは、事業構成・収益モデル・商品設計・地域連携すべての土台となる根本方針であるため、社内資料・事業申請・パートナー説明等において常に参照すべき基本文脈として取り扱う。

詳細第5章:設備・施設構成

5-1. 水槽(小水槽・大水槽・送水槽・繁殖槽)構成と数量

本養殖場では、6ユニット構成(1ユニット=小水槽1+大水槽2)を基本として設計されている。全体の水槽構成は以下の通り:

水槽種別 数量 備考
小水槽 6基 稚エビ育成用(1か月)
大水槽 12基 成体育成用(2か月)
送水槽(エビ) 3基 各2ユニットに1基(29℃加温用)
送水槽(アサリ) 2基 第一:温度調整用、第二:送水確認後アサリへ送水
繁殖槽 1基 稚エビ供給用
予備・点検槽 任意 定期清掃時の代替先

これにより、育成・循環・送水のすべてがユニット単位で安定運用可能な構成となっている。

5-2. 温度制御設備(ヒーター・黒パイプ加温)

これらを組み合わせることで、電力使用量を抑えつつ、目標温度帯(エビ29℃、アサリ24℃)を維持している。

5-3. 棚設備(アサリ専用)

この構造により、衛生的かつ効率的に砂抜き不要のアサリが生産可能となっている。

5-4. センサー(pH・塩分・アンモニア)・モニタリング機器

水質の定量管理は以下のセンサーによって常時モニタリングされる:

必要に応じて水槽ごとに設置し、制御システム(Raspberry Pi等)と連動してリアルタイム監視を行う。急激な変動や事故の予防に有効である。

5-5. 自家電力:小水力発電+補助風力

発電方式 導入予定台数 出力目安 備考
小水力発電 数基(例:1.5kW×2) 3kW程度 傾斜地・沢の流れを利用
補助風力発電 約20基 合計8kW超えも可能 軽量小型タイプ、施設屋根に設置

これにより、ヒーター・ポンプ・センサー・照明等の基本消費電力を賄う補助電源として活用する方針である。

5-6. アサリ水槽の運用設計と循環制御

5-6-1. 概要と役割

アサリ水槽は、エビとの共生養殖における水質浄化機能の中核を担う設備である。エビ水槽から排出された水を一時的に受け入れ、アサリが有機物(糞・餌の残り)を吸収し、水を浄化する。 その後、フィルター処理を経て、再加温された上でエビ水槽に戻すという循環式の運用構造をとる。

5-6-2. ユニット構成とフェーズ設計

アサリ水槽は、4槽を1セットとした1ユニット構成(A・B・C・D)で運用される。各槽は、給餌・濾過・送水・待機のフェーズを時間差で順番に実施。

5-6-3. サイクル運転の仕組み

  時間帯   A槽   B槽   C槽   D槽
  T1     給餌   給餌   濾過   送水
  T2     給餌   濾過   送水   給餌
  T3     濾過   送水   給餌   給餌
  T4     送水   濾過   給餌   濾過
    

各フェーズの時間(T1〜T4)は30分・20分・15分など任意に設定可能。段階的に処理をずらすことで、処理効率と循環バランスを最大化し、急流化・集中化を防ぐ。

5-6-4. 循環経路と処理順序

5-6-5. 傾斜構造と電力制御の最適化

この5-6節は、アサリ養殖をただの副次的機能ではなく、養殖全体の環境維持と無投薬システムの要として明確に位置づけるための重要章である。

5-7. 補助加温設備

本事業では、水温制御の精度と省エネ性を両立させるため、ヒーター制御に加え、補助的な自然加温システムとして黒パイプ加温装置を導入する。

このシステムにより、エネルギー負荷の分散と環境配慮を両立する“ハイブリッド加温体制”を実現している。

詳細第6章:飼料・餌供給体制

6-1. ジャイアントミール育成と利用

本事業では、エビの飼料としてジャイアントミール(大型ミールワーム)を自家育成している。次の方針に基づいて運用されている:

1日あたりの生産目標量は平均4.7kg(4.3~5.1kg)である。

6-2. 餌回収先(飲食店・スーパー・公園等)と料金設定

以下の拠点から、餌となる食品残渣をすべて有料で回収している:

回収先種別 主な回収物
飲食店 魚の内臓、骨、皮、昆布・ひじきなどの海藻類
スーパー鮮魚コーナー 魚のアラ・内臓
スーパー青果コーナー 野菜くず(キャベツ芯、白菜外葉など)
公園 枯葉、草類
企業・給食施設 野菜屑、果物皮、生ゴミ等

各回収物には以下のような料金設定がなされ、副収益源にもなっている:

区分 年間回収量(kg) 単価(円/kg) 年間収益(円)
魚系残渣 3,650 50 182,500
野菜くず 7,300 50 365,000
海藻類 3,650 50 182,500
葉物系 1,825 50 91,250
アサリ殻 3,650 50 182,500
エビ脱皮殻 3,650 50 182,500

詳細第7章:作業体制と業務フロー

7-1. 人員構成と役割分担

本事業における人員構成は以下の通りとし、各担当に明確な役割を持たせることで、効率的かつ安定的な運営を図る。

● 三人体制(基本構成)

● 四人体制(繁忙期対応)

上記3名に加え:

7-2. 作業スケジュール(時間割)

● 三人体制 時間別スケジュール表

時間帯 工場長(統括) 養殖担当(給餌・出荷) 餌回収・堆肥化担当
9:00~10:00 水温・pH・センサー確認、育成状況点検 小水槽6基へ給餌(5皿ずつ) 回収ルート出発
10:00~11:00 出荷・育成スケジュール確認、調整 大水槽12基へ給餌(4皿ずつ) 受入・選別
11:00~12:00 記録入力、循環システム確認 稚エビの移送・棚のチェック 仕分け・乾燥処理
12:00~13:00 (昼休憩)
13:00~14:00 給排水点検・水質確認 成長記録整理・異常確認 魚系素材の切断・保存
14:00~15:00 出荷計画調整、異常報告 出荷予定水槽の選別 堆肥撹拌・ミール処理
15:00~16:00 データ集計、設備点検 水槽清掃・器具消毒 堆肥ストック・廃材処分
16:00~17:00 日報入力、翌日準備 翌日の給餌皿準備 翌日の素材仕分け

● 四人体制 時間別スケジュール表

時間帯 工場長 養殖担当 餌回収・堆肥化 補助全般 パート(午前/午後)
9:00~10:00 水質・機器チェック 小水槽給餌 回収ルート出発 エビ棚点検・清掃 午前:選別・パック
10:00~11:00 出荷計画調整 大水槽給餌 分別・洗浄 稚エビ移送補助 午前:同上
11:00~12:00 記録・異常対応 稚エビ移送・記録 素材下処理 棚点検・補助 午前:梱包
12:00~13:00 (昼休憩) (交代)
13:00~14:00 設備点検 成長確認・記録 ミール・堆肥管理 給餌皿準備補助 午後:パック・伝票
14:00~15:00 データ集計 個体選別 媒体混合・保管 設備点検補助 午後:箱詰・封入
15:00~16:00 翌日準備 翌日給餌皿準備 素材仕分け 出荷後処理補助 午後:発送・ラベル
16:00~17:00 日報整理 最終水槽チェック 廃材処理・掃除 給餌装置確認 (退勤)

7-3. AIアシスタント活用による情報連携

少数精鋭のチームで本事業を迅速かつ効率的に推進するため、上記の人員体制に加え、本事業専用に最適化されたAIアシスタントを情報共有基盤として活用します。 これにより、事業に関わる全てのメンバーが、常に最新かつ統一された事業情報(マスタープロンプト)に基づいた共通認識を持つことを可能にし、組織全体の生産性を最大化します。

■ 具体的な役割

■ 期待される効果

詳細第8章:エネルギー・電力供給体制

8-1. 基本方針

本養殖施設では、安定した養殖環境を維持するために、加温・送水・エアレーションなどに必要な電力を自立的かつ持続可能な方法で確保する方針を採っている。とくに、以下の3点を軸に設計されている。

8-2. 小水力発電の導入

8-2-1. システム概要

施設敷地の傾斜地形と水源を活用し、小水力発電装置(自家消費型)を20基設置予定。導入製品候補は以下の通り:

  • 日本小水力開発「マイクロ水力キット」(1kW、約500万円/基)
  • 株式会社リバーエンジニアリング「ミニ水力ユニット」(1.5kW、400〜600万円/基)

8-2-2. 発電量と用途

1基あたり平均出力:1〜1.5kW × 20基=20〜30kW相当

用途:

  • 水槽ヒーター
  • エアレーション機器(マイクロバブル)
  • 制御装置(Raspberry Pi、センサー類)
  • ポンプ等(必要最低限)

8-3. 太陽熱加温と黒パイプ加温システム

8-3-1. システムの仕組み

冬季や寒冷時のエネルギー消費を抑えるため、黒パイプ加温システムを導入予定。これは、以下のような方式で動作する:

  • 屋外に設置した黒色パイプ内に水を通し、日射によって水温を上昇
  • 昼間に加温された水を一時貯水槽に保温状態で蓄える
  • 夜間や気温低下時に、ヒーターと併用して温度調整

この方式により、燃料費・電気代を抑えつつエビの適温(28~30℃)を維持できる。

8-4. 傾斜構造による送水・排水の省電力設計

8-4-1. 重力流送の構築

施設全体は傾斜地に沿って配置されており、重力を活用した自然流下による送水設計が導入されている。主な構成は以下の通り:

  • エビ水槽 → アサリ水槽:高低差利用による排水・移送
  • アサリ水槽 → フィルター → 加温槽:段階的な水位差による流動誘導

8-4-2. 効果と評価

  • ポンプの稼働時間を最小限に抑制
  • 電力負荷を平準化・削減
  • 小水力発電による自然回収型の電力設計と親和性が高い

8-5. エネルギー収支の全体構成(予定)

項目 想定消費電力 備考
水槽用ヒーター 夜間稼働/太陽熱併用あり
エアレーション装置 小~中 全水槽連続運転/マイクロバブル対応
水温管理装置 自動制御(Raspberry Pi連携)
ポンプ/バルブ制御 傾斜構造により補助的使用
全体平均 約20kW未満 小水力発電+一部商用併用でカバー

詳細第9章:排水・廃棄物処理と副産物の活用

9-1. 基本方針

本施設では、排水や廃棄物の単なる処理・廃棄ではなく、資源としての再利用・再循環を前提に設計している。これにより、環境負荷の低減とともに副収益の創出を図る。

9-2. 排水処理と再利用体制

9-2-1. 閉鎖循環システム(RAS)

すべての排水は、エビ・アサリ水槽間で循環処理される「閉鎖循環式(RAS)」により運用。具体的には:

  • エビ水槽 → アサリ水槽:糞・餌の残りを含む水を送水(約23~24℃に冷却後)
  • アサリ水槽 → フィルター → エビ水槽:浄化された水を再加温(29℃)して戻す

この工程により、排水を外部へ放流せず、完全循環させる構造を確立している。

9-3. アサリによる生物濾過とフィルター補完

アサリは、エビ水槽から排出された糞・餌の残りを直接栄養として吸収し、一次濾過機能を担う。さらに、

これにより、抗生物質等の薬剤を一切使用せず、水質浄化を生物的かつ物理的に両立している。

9-4. 廃棄物の分類と処理方法

9-4-1. アサリ・エビの殻(未利用分)

  • アサリの殻(死殻・破損品):洗浄・乾燥の上で副産物として有料回収(50円/kg)または肥料原料に利用
  • エビの脱皮殻:ジャイアントミールの飼料素材または有料回収(50円/kg)

年間発生見込量(共通):3,650kg/年

9-5. 餌回収副産物と堆肥原料の活用

回収品目 年間回収量(目安) 回収方法 利用方法 副収益(50円/kg換算)
魚系生ごみ(アラ・内臓) 3,650kg 飲食店・スーパー鮮魚 ジャイアントミールの餌 182,500円
野菜くず 7,300kg スーパー・企業・公園 餌・堆肥原料 365,000円
海藻類 3,650kg 飲食店 同上 182,500円
葉物系 1,825kg 公園・農家 同上 91,250円

9-6. 糞と未使用餌のコンポスト処理

9-6-1. ジャイアントミールの糞(フラス)

年間排出量:240g/日 × 365日 = 87.6kg

使用方法:雑草・落ち葉と混合し、5:1の割合で堆肥化

販売価格:300円/kg

→ 年間生産量:約525kg/売上見込:157,500円

9-7. 外部販売による副収益

副産物項目 年間売上想定
アサリの殻(3,650kg) 182,500円
エビの殻(3,650kg) 182,500円
魚系生ごみ(3,650kg) 182,500円
野菜くず(7,300kg) 365,000円
海藻類(3,650kg) 182,500円
葉物系(1,825kg) 91,250円
ジャイアントミール堆肥(525kg) 157,500円
合計 1,343,750円/年

詳細第10章:製品設計とブランド戦略

10-1. ブランド名とコンセプト

10-1-1. セット名(総称)

信濃海宝(しんのうかいほう)
└ 海のない信州の山間部で育まれる“清流の海の宝”という意味を持たせた、地元性・和風・高級感を兼ね備えた名称。

10-1-2. 商品個別名称

商品 ブランド名 特徴
エビ 信濃紅宝(しんのうこうほう) 鮮やかな色味と希少性をイメージ
アサリ 信濃白貝(しんのうはくがい) 砂抜き不要、清流育ちの上品さを表現

10-1-3. スローガン

「海なき国が育む、清流の海宝。」
└ 内陸養殖ならではの価値と技術力を表現したメッセージ。

10-2. 商品の特徴

10-2-1. エビ(信濃紅宝)

  • 無投薬・ナノバブル養殖による高衛生
  • ミソまで安心して食べられる
  • 成長効率の高い閉鎖循環式で育成
  • プレミアムサイズ/鮮度保持の強み

10-2-2. アサリ(信濃白貝)

  • 砂抜き不要(棚式養殖により砂なし)
  • エビの排泄物を濾過し、水質改善機能を持つ
  • 23~24℃、塩分濃度2.5~2.8%の安定環境で1年半〜2年育成
  • 清流由来の環境で安全・安心・高品位

10-3. 製品等級と販売チャネル

商品 販売等級 販売先例 単価目安(卸) 単価目安(小売)
エビ A品 高級料亭・ホテル・ギフト用 1,800円/kg 2,160〜2,340円/kg
エビ B品 スーパー・鮮魚店 1,500円/kg 1,800〜2,000円/kg
アサリ A品 割烹・鮮魚小売・贈答品 1,800円/kg 2,160〜2,340円/kg
アサリ B品 地元スーパー等 1,500円/kg 1,800円/kg

10-4. パッケージと表示設計

10-5. 差別化要素(強み)

項目 内容
無投薬・抗生物質フリー ナノバブルとアサリの濾過能力による病原抑制で投薬不要
内陸の清流由来の養殖 外海の汚染リスクを回避し、安全性と環境配慮を両立
砂抜き不要アサリ 棚式で育成し、砂混入リスクを排除した高衛生製品
ミソまで食べられるエビ 内臓も安全な無投薬養殖で味・安心感を両立
地元性・ストーリー性 信州の山間部から海の恵みを届ける独自のブランド世界観
副産物利用とサーキュラー型 エビ・アサリの副産物活用、ミールワーム飼料再利用など持続性もアピール可能

詳細第11章:肥料のブランド化と循環モデルの展開

11-1. 副産物の活用と肥料製造の流れ

本事業では、バナメイエビおよびアサリの養殖工程、ならびに餌供給工程から発生する副産物を有効活用し、循環型有機肥料「信濃還土(しんのうかんど)」として再商品化するスキームを確立している。

このスキームは、以下のような8段階の循環構造で構成されている:

  1. 養殖工程での副産物発生:エビの脱皮殻・排泄物、アサリの破損貝殻、ジャイアントミールの糞、野菜くず・海藻類・葉物などの回収餌資源
  2. 分別・一次処理:無機(殻類)・有機(糞・くず)に分類し、粉砕・乾燥・混合等の一次加工を行う
  3. 混合と調整:C/N比を考慮し、バランスよく混合。攪拌設備を用いて均質化
  4. 発酵・熟成:好気または嫌気発酵によって、肥料としての安定性と効果を確保。発酵期間は2〜4週間を目安とする
  5. 乾燥・成形・袋詰め:「信濃還土」として成分別に製品化
  6. 販売・地域流通:地元農家や教育イベント、提携レストランへ提供
  7. 農地での使用と土壌改良:カルシウム・窒素・微量ミネラルなどを供給
  8. 農作物として再流通:「信濃還土で育てた野菜」として地元市場や飲食店へ

このプロセス全体を通じて、環境性・経済性・教育性・ブランド性の4つの効果が得られる。

11-2. ブランド化の方針:「信濃還土(しんのうかんど)」

11-3. 販売先と収益性:特定用途における高機能訴求

用途 主成分 補助成分 効果
根菜・果樹 アサリ殻(カルシウム) ミール糞 根張り強化・果実肥大
葉物野菜 ミール糞(窒素) 野菜くず・海藻 葉色改善・成長促進
果菜類 海藻・脱皮殻 ミール糞・野菜くず 微量元素補給・風味向上

販売価格目安:300円/kg、年47.5トン生産で約1,425,000円の収益見込。

11-4. 地域還元と価値の拡張

パッケージ記載文言:
「この肥料は、信濃海宝(エビ・アサリ)の養殖過程で生まれた副産物を主原料としています。」

サブタイトル:信濃海宝の副産物から生まれた、循環型プレミアム肥料

詳細第12章:販売戦略と流通体制

12-1. 販売戦略の基本方針

本事業は、単なる「養殖物の販売」ではなく、信濃紅宝・信濃白貝というブランド性の高い商品を流通させる戦略を採用する。

ブランドの差別化を軸に、高級販路と一般販路の二軸展開を実施する。陸上共生養殖というストーリーを付加価値として打ち出し、事前契約・セット販売・継続供給を基盤とする。

12-2. 流通経路の構成

区分 販路カテゴリ 備考(販売形態・特徴)
高級販売 料亭/旅館/百貨店/贈答 A品のみ、定期契約・ブランド展開対応
一般流通 スーパー/鮮魚小売/直売所 B品中心、地場流通・鮮度販売重視
業務提携 飲食店(地元レストラン等) A品・B品混在、固定契約や納品対応
企画販売 イベント/物産展/ふるさと納税 セット販売/PR機能あり
オンライン 自社EC/地域連携EC 全国配送可、ギフト・セット品対応

12-3. 流通体制と出荷オペレーション

出荷は定期納品が基本(特にエビ)。数量と時期は第9章の生産スケジュールに基づく。

アサリは年1回の計画出荷をベースとし、在庫調整・保存体制による調整供給。

出荷時の区分(A品/B品)・用途別仕分けを出荷担当が実施。

販売単位はkgベースが基本。業務向け・個人向けで梱包形式を切替。

12-4. 配送・梱包

配送は冷蔵便(または冷凍便)を使用。小口は宅配、大口は地場物流会社経由。

梱包形態:

出荷先に応じた時間帯指定・定期納品ルート構築を予定。

詳細第13章:収益構造と費用試算

13-1. 年間生産量と売上想定

エビ(信濃紅宝)

アサリ(信濃白貝)

副産物収益(有料回収)

品目 年間数量(kg) 単価(円/kg) 年間収益(円)
アサリの貝殻 3,650 50 182,500
エビ脱皮殻 3,650 50 182,500
魚のアラ 3,650 50 182,500
野菜くず 7,300 50 365,000
海藻類 3,650 50 182,500
葉物系 1,825 50 91,250

→ 副産物収益合計:1,186,250円/年

草刈り作業収益

13-2. 年間総売上(合算)

区分 金額(円)
エビ売上 16,401,600
アサリ売上 10,800,000
副産物収益 1,186,250
草刈り収益 3,370,000

→ 年間総売上合計:31,757,850円

13-3. 初期投資と減価償却(概算)

13-4. 人件費(常勤4名・パート3名)

区分 人数 年間給与総額(概算)
常勤 4 13,000,000
パート 3 3,500,000

→ 年間人件費合計:16,500,000円

13-5. 運転経費(概算)

電力・水道・消耗品・餌管理費:約2,500,000円/年

13-6. 年間損益(概算)

項目 金額(円)
年間売上 31,757,850
減価償却費 ▲13,956,000
人件費 ▲16,500,000
運転費 ▲2,500,000

→ 年間収支差引:▲1,198,150円(5年以内赤字想定)

※赤字期間は助成金・販路拡大・副収益追加で補填予定

詳細第14章:リスクと対策

14-1. 病気・水質悪化リスク

対策①:抗生物質不使用方針
ナノバブルによる除菌効果とアサリによる共生水質浄化により、薬剤に依存しない健康な育成環境を構築。

対策②:複数水槽による隔離管理
エビの育成水槽を複数に分けて運用し、1つの水槽で病気が発生しても他の水槽に波及させない構造。

対策③:センサー管理による自動監視
pH・塩分濃度・アンモニア濃度・水温をセンサーで常時監視し、異常値を検知次第アラート・対応可能。

14-2. 餌・供給リスク

対策①:餌素材の地元調達と複数ルート確保
スーパー・飲食店・企業・公園からの生ごみ・野菜くず・魚のアラ等を計画的に収集。回収ルートを分散し特定供給元に依存しない体制。

対策②:ジャイアントミールの自家育成
餌供給量のうち一定割合を施設内で生産し、外部調達不能時の備えとする。

対策③:栄養配合のブレンド設計
稚エビ・中期・後期エビで異なる餌構成を前提に、代替素材による柔軟なレシピ対応。

14-3. エネルギー供給リスク

対策①:小水力発電による自家発電体制
傾斜地を活用した小水力発電ユニットを複数導入し、送水ポンプ・制御装置・ヒーターの一部稼働をカバー。

対策②:電力消費を抑える設計
自然落下による水移送、黒パイプによる太陽熱予備加温など、省電力機構を導入。

14-4. 出荷・物流リスク

対策①:定期契約による出荷先の確保
量販ルートよりも契約・予約ベースの取引を基本とし、価格・納期を固定化。

対策②:A・B品の分類と用途分散
商品価値の高いA品と地場需要向けB品に分けることで、天候・トラブル時にも出荷調整が可能。

14-5. ブランド・価格競争リスク

対策①:信濃紅宝/信濃白貝のブランド構築
無投薬・高品質・共生育成などの価値をストーリーとして明確化し、単なる価格競争を避ける。

対策②:販売チャネル多様化と直接販売強化
業務販路だけでなくEC・イベント販売・ふるさと納税も組み合わせて収益構造を安定化。

詳細第15章:今後の展望と拡張性

15-1. 水槽ユニットの拡張

現行:6ユニット(小水槽6基・大水槽12基)
拡張余地:建屋内レイアウトを最適化し、最大10ユニット程度まで増設可能
拡張時の対応:

15-2. 餌素材と資源循環の強化

15-3. 技術的発展の見込み

15-4. 商品展開の強化

15-5. 地域連携と観光資源化

詳細第16章:別紙・資料一覧

本事業計画に関連する詳細資料・参照文書を以下に一覧化する。各別紙は、事業全体の補足情報として随時参照すること。

別紙1:設備構成図(全体レイアウト)

別紙2:育成スケジュール

別紙3:エネルギー供給図

別紙4:給餌スケジュール表

別紙5:栄養構成と素材別配合表

別紙6:回収ルートと副収益一覧

別紙7:財務試算シート

別紙8:育成条件とセンサー管理一覧

< ここまでを「各事業の詳細」として読み取る >

小規模実験

実験の目的(明確化)

「バナメイエビとアサリを同一循環系で安全に共生育成できるかを、小規模かつ簡易構成で検証し、環境条件・成長・浄化効果・病気リスクなどのデータを集める」

実験項目と目的別データ一覧(優先度付き)

実験項目 内容 目的 優先度
① 水温管理の安定性 ヒーター設定/日内変動(28〜30℃帯) 成長効率と疾病回避 ★★★
② 塩分濃度の許容範囲 2.5〜2.8%の範囲で両種が維持できるか 共生環境の安定性 ★★★
③ アンモニア濃度の推移 給餌後の水質変化、濾過・アサリによる低下量 浄化能力の定量評価 ★★★
④ アサリによる排泄物処理効果 前後の有機物量・濁度比較 循環モデルの実効性検証 ★★★
⑤ エビの成長速度 平均体重・サイズの推移(週単位) 育成期間と温度・給餌の関係 ★★☆
⑥ アサリの開閉・生存状況 日中の活性/死貝の有無 ストレス指標として使用 ★★☆
⑦ 投薬なしでの健康維持状況 病変・死亡・異常行動の有無 無投薬モデルの成立性 ★★☆
⑧ バイオフィルターなしでの限界 アサリ+簡易濾過で安定維持できるか フィルター補助の必要性 ★★☆
⑨ 微細藻類や細菌の繁殖状況 藻類・ヘドロ等の目視観察/匂い変化 掃除頻度・水替え頻度の目安取得 ★☆☆

実験環境(シンプル構成案)

最低限取得すべきデータ(数値化)

項目 測定単位 頻度 目的
水温 毎日 加温精度・季節補正に必要
塩分濃度 % または ppt 毎日 共生許容域の把握
アンモニア濃度 mg/L 週2以上 水質悪化速度の推定
エビ体長/体重 cm/g 週1 成長ペースの計測
アサリ生残率 % 毎日/週集計 ストレス適応の確認

最終的に判断できること

改善点と研究項目

【水質・環境制御】

【エビの育成効率】

【アサリ側の改善点】

【システム面の改善点】

【収益化・オペレーション面】

水槽傾斜に関する育成実験の目的と研究項目

研究目的

研究変数(設定可能な条件)

項目 想定パターン メモ
傾斜角度 2度/5度/8度 水槽底に板を挟むなどで調整
底材 透明板/FRP/黒塩ビ 反射率・摩擦抵抗の違い
水流 静水/微弱循環/強水流 堆積・移動への影響
エビ密度 10尾/20尾 清掃・集積性との関係
給餌タイプ 粒状/練り餌/粉末餌 残留性の違い
清掃方法 手動吸出し/排水システム 掃除効率の比較

観察ポイント

工夫アイデア

小規模実験:マイクロバブルの有効性検証

① 除菌・殺菌効果

目的:細菌・病原菌の減少、病気発生の抑制

方法 内容
比較実験 同一条件の水槽を2つ用意(片方にMB発生装置、片方は通常エアレーション)
測定項目 水中の細菌数(ATP検査キット等)、病気発症率、死亡率の比較
時期 高温期(病気が出やすい時期)に実施

② 水質浄化効果

目的:アンモニア・濁度・臭気の低減

方法 内容
比較項目 アンモニア濃度、亜硝酸濃度、pH、濁度、臭気(主観含む)
測定頻度 毎日〜2日おきに記録、傾向を比較
データ例 濁度数値、アンモニアppm、においの強さ(5段階)など

③ エビの健康・成長促進効果

目的:ストレス軽減による成長速度・生残率向上

方法 内容
比較内容 成長速度(体長・体重)、脱皮頻度、生存率、異常行動の有無
評価期間 2〜4週間程度の比較
注意点 水温・餌・密度などを完全に一致させる

④ 酸素供給の効率性

目的:溶存酸素量の向上と滞留時間の確認

方法 内容
測定項目 DO(溶存酸素)濃度(酸素メーター使用)
比較 通常エアレーションとの立ち上がり速度・安定性を比較
追加観察 水流の影響範囲、泡の拡散性の観察

実験設計の基本ポイント